Tomcatのインストール

Tomcatをインストールする

インストール用のTomcat tar.gz形式ファイルのダウンロード、Tomcat実行用のtomcatユーザを作成したところでいよいよインストールです。インストールといっても、基本は圧縮されたtar.gz形式ファイルを展開するだけ。オペレーションは、難しくはありません。インストールで重要なことは、ファイルを展開したあとの処理です。「OSユーザの種類や実行権や所有権を意識する」当然といえば当然なのですが、はじめのうちは間違いの原因を見つけるのに非常に時間がかかりました。

Tomcatの導入手順

  • tar.gz形式のファイルを展開する
  • ファイルの所有権の変更する
  • 設定ファイルの配置を変更する

今回、Tomcatのアプリケーションは、一般的にユーザコマンドやソースコードなどが格納される/usr/localのディレクトリにインストールしました。
その他のディレクトリへのインストールも考えられますので、適宜、内容は読み替えてください。

Tomcatのファイルを展開する

いよいよファイルの展開です。カレントディレクトリを/usr/localに変更し、ダウンロードしておいたTomcat tar.gz形式ファイルをtarコマンドで解凍します。tarコマンドのオプションは「xvfz」としました。コマンドを実行すると、展開したファイルの一覧が表示されます。

正常に終了すれば、ターミナルは入力待ち状態になります。展開したファイルが /usr/local/apache-tomcat-5.5.20 のディレクトリにあれば無事ファイルの展開は完了です。

[root@localhost local]# cd /usr/local/
# カレントディレクトリを変更

[root@localhost local]# tar xvfz ~/rpm/apache-tomcat-5.5.20/apache-tar.gz
# tarコマンドにてファイルを展開

apache-tomcat-5.5.20/bin/catalina.sh
apache-tomcat-5.5.20/bin/digest.sh
apache-tomcat-5.5.20/bin/setclasspath.sh
# 展開ファイル一覧が表示されます

# ~中略~

[root@localhost local]#
# エラーなく終了した場合(入力待ち状態になります)

[root@localhost local]# ls
apache-tomcat-5.5.20  bin  etc  games
include  lib  libexec  sbin  share
# 確かに、apache-tomcat-5.5.20が展開されています

ファイルの所有権の変更する

ファイルの所有権を変更します。展開後のファイルは、rootユーザが所有権を持っています。これでは、rootユーザでなければTomcatアプリケーションを思ったように実行できません。そこで、tomcatユーザがTomcatアプリケーションを実行できるように、先ほどファイルを展開してできた apache-tomcat-5.5.20 以下の全てのディレクトリとファイルの所有者をtomcatユーザに変更します。
これで、tomcatユーザがTomcatアプリケーションを実行できるようになりました。

[root@localhost local]# chown -R tomcat:tomcat apache-tomcat-5.5.20/
# ディレクトリの所有者を変更

設定ファイル・ログファイルの配置を変更する

一般的にLinuxシステムでは、FHS(File Hierarchy Standard)に準拠してファイルレイアウトが行われています。具体的には、各種アプリケーションの設定ファイルが /etc に配置されたり、ユーザのファイルが /home に配置されています。

ところが、Tomcat tar.gz形式のファイルを展開してインストールをすると「設定ファイル」「ログファイル」は全て/usr/local/apache-tomcat-5.5.20のディレクトリに格納されます。動作上はこのままでも全く問題はないのですが、実際運用では日々増え続けていくログファイルがアプリケーションと同じ場所に格納されているのはあまり望ましいことではありません。
こうした問題を改善するため、今回のインストールでは「設定ファイル」「ログファイル」の配置を変更しました。

一般的に設定ファイルは、/etc以下のディレクトリに格納されています。
今回は、Tomcatの設定関連ファイル格納ディレクトリとして /etc/tomcat というディレクトリを作成しました。そして、インストール直後に作成された設定ファイル群(/usr/local/apache-tomcat-5.5.20/conf)を先ほど作成したディレクトリに全てを移動して、シンボリックリンクを作成しました。

同様に一般的にログは、/var/log以下のディレクトリに格納されているため、/var/log/tomcatというディレクトリを作成しました。そして、/usr/local/apache-tomcat-5.5.20/logsから作成したディレクトリに対してシンボリックリンクを作成しました。

[root@localhost]# mkdir /var/log/tomcat
[root@localhost]# rmdir /usr/local/apache-tomcat-5.5.20/logs
[root@localhost]# ln -s /var/log/tomcat /usr/local/apache-tomcat-5.5.20/logs
# シンボリックリンクの作成